愚痴は言わない方が良い。
確かにその通りだと思う。
自分もそうしてきた。
父の晩年、回復する見込みがなく、入退院を繰り返しながら、死期を待つだけのようになっていたころの話。
介護をしていた訳でもなく、週1回程度施設なり病室なりを訪ねるくらいだったので、体力的な負担はなかった。
ただ、実家を引き払って施設に入ったので、実家の売却や生活資金・医療費などの手続き面・資金面の支援はしていた。
そして、いよいよ最晩年、もう退院して施設には戻れないとなったら、今度は施設を引き払うための諸手続きなども必要になった。
こうなったら、本当に死期待ちという状態。
妻には、それぞれのタイミングで状況や気持ちを聞いてもらってはいた。
それでも足りなかったのだろう。
親友が誘ってくれたことに乗じて、お茶しながら、愚痴というか状況・気持ちを聞いてもらった。
「もう気持ちの整理も準備も覚悟もできていたので、励ましも慰めもいらないから、ただただ聞いて欲しい。」
と頼んで話をした。
そして、親友はそうしてくれた。
愚痴っぽくもなっていた。
話終わると心が軽くなった。
それほど重荷に感じてはいないと思っていたけれど、それは気のせいだったのだ。
もちろん、話したことで父が回復するはずもないし、状況が好転するはずもない。
でも、話すことには意味があった。
ただ単に愚痴はダメ。
愚痴はやめようというのは、簡単だが、必要な時もあると思った。
これも本当のポジティブ思考(全てを肯定的に捉えること)なのだろう。
気持ちを話せると気持ちを離せる。
気持ちを言えると気持ちが癒える。
そのことを実感した経験でした。
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