- 新しい習慣を身に付けようと思っているのに、いつのまにか忘れてしまっていたり、
- 断ち切ろうとしている悪い習慣なのに、ついまた繰り返してしまっていたり、
ということを経験したことはないですか?
新しい習慣を身に付けたり、悪い習慣を断ち切ったりするのに知っておくべき心得についてのお話です。
私は、もともと理数系の人間ですので、今回は、物理法則を絡めてお話したいと思います。
慣性の法則
「慣性の法則」をご存知ですか?
- 慣性の法則:
- ・静止している物体は静止し続け、
- ・運動している物体はその運動を続ける。
- 静止している物体を運動させるため
- 運動している物体を静止させるため
- 運動している物体の運動方向を変えるため
- やったことがない新しい習慣を身に付けるため
- いままでやっていた習慣をやめるため
- いままでやっていた習慣を違う習慣に変えるため
- 新しい習慣が身に付いたら
- 今までの習慣をやめられたら
- 今までの習慣を違う習慣に変えられたら
- 3日の壁
三日坊主というのがありますが、最初の3日が、一番力が必要なときです。 - 3週間の壁
三日坊主を乗り越え、3週間続けることができれば新しい習慣として身に付いたと言えるということです。 - 3ヶ月の壁
3ヶ月続けば、新たな習慣からの成果、実績が出始めるということです。
というものです。
テーブルの上のワイングラスを倒さないように、テーブルクロスを引き抜くという芸がありますが、
「静止している物体は静止し続ける。」
という慣性の法則を利用したものです。
そして、
いずれの場合にも、外部から力を加える必要があります。
静止している物体に、外部から力を加えると力を加えた方向に、その物体は運動を始めます。
運動している物体に、外部からその運動方向と逆方向に力を加えると静止させることができます。
運動している物体に、外部から力を加えると運動の方向を変えることができます。
そして、いずれの場合でも、物体が望む運動をするようになった後は外部から力を加える必要はなくなります。
「慣性の法則」は、人間の行動にも当てはまります。
人間は、やったことがないことを新しく始めることに抵抗があります。
なかなか始めることができません。
いつもやっていることをやめるのにも抵抗があります。
なかなかやめることができません。
そして、
いずれの場合にも、外部から力を加える必要があります。
この場合の外部とは、他の人ということもありますが、自分の中で新たに行動を起こすための別の力ということです。
つまり、今までとは違う力、エネルギー、意識を使う必要があるということです。
もちろん、他の人の力を借りるというのも一つの手ではあります。
外部から力を加えて(今までとは違う力を使って)、
外部からの力は不要になります。
つまり、習慣の変化を起こすためには、力、エネルギー、意識、工夫などを駆使する必要があります。
しかし、それは一時的なことです。
新たな習慣が身に付いてしまえば、そこにはまた、慣性の法則が働いているので、新しい習慣を続けることは容易になります。
よく言われているのは、3つの3の壁です。
大変なのは、最初だけです。
そのことを知っていることで、最初の壁を乗り越える心の準備が整います。
あとは、慣性の法則に任せて、新たな成果、実績を手に入れてください。
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