解説記事に
コミュニケーションの目的が達成されていないと分かったときに、同じ伝え方を繰り返しても、同じ結果しか得られません。
同じことを繰り返して、違う結果を求めるのは、時間と労力の無駄です。
「何度言ったら、分かるんだ!」 と怒っている人が、ときどきいます。
しかし、それは
「何度言っても伝わらない言い方を、ただ繰り返しているアホです。」 と自己紹介しているようなものです。
コミュニケーションの目的が達成されていないときには、伝え方を工夫して変えていくことが必要です。
そのときに大事になってくるのが、柔軟性です。
「自分が望む、相手の反応」が得られるまで、工夫を繰り返すことになります。
「望む結果が得られなかったら、違うことをやれ。何でも良いから。」 という言葉があります。
この言葉は、2つの柔軟性を要求しています。
- 違うこと=違うアイデアを創出できる柔軟性
- 何でも良いからやってみる、という、心の柔軟性です。
違うアイデアを創出できる柔軟性
コミュニケーションの目的が達成されていないときに、今までと違う伝え方のアイデアをいかにたくさん用意できるか、が重要になってきます。
2つのパターンしか思い付かないより、10個のパターンを思い付く方が、その中から、より良いアイデアを選び出せます。
そして、選び出した、より良いアイデアから、試してみることができます。
そうすれば、最終的に「自分が望む、相手の反応」を得られる可能性は高まります。
「そんな面倒なことはやってられない」 と思いますか?
そんな面倒なことをやらなかったことで、「自分が望む、相手の反応」を得られないコミュニケーションを続けていたら、コミュニケーションミスが発生し、かえって面倒なことになってしまう可能性が高まります。
あとは、たくさんのアイデアを試す手間と、その手間を省略したことで増加する面倒と、のバランスで考えれば良いことです。 例えば、部下に「ハサミ取って」と言ったけれど、取ってくれなかった。このときは、言い方を工夫している暇があれば、さっさと自分で取ってしまった方が早いですからね。
心の柔軟性
「自分が望む、相手の反応」を得られるまで工夫を繰り返すことができる、心の柔軟性です。
アイデアはたくさん思い付くのに、それを試す前に、失敗を恐れて、心が折れてしまって、目的を達成するのを締めてしまっては意味がありません。
心の柔軟性は、生まれつき備わっているものです。 赤ちゃんを観察していれば、このことが良く分かります。
赤ちゃんが、初めて立ち上がるときのことを思い浮かべてください。
最初から上手に立ち上がることはできません。
何度も転んでしまいます。
それでも
「もう転ぶのが嫌だから、立ち上がるのは止めた」
とあきらめてしまう赤ちゃんはいません。
(特別な事情がある場合は別ですが)
立ち上がれるまで、挑戦を繰り返します。 このように、心の柔軟性は、もともと備わっているものなのです。
それでは、本来備わっているはずの柔軟性を、損ねてしまう要因はなんでしょうか?
それは、
「自信のなさ」 です。
- どうせ、また失敗するよ。
- 失敗したらどうしよう。
- 失敗したら、嫌だな。
という自信のなさです。 」「
*失敗を恐れている。
*失敗を恥ずかしいことと信じていること。
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