■ 文章だけでは伝えられないことがある
昨日までで、相手のフィルタを開かせるところまでお伝えしてきました。
これでコミュニケーションが成立する最低限の状態まで作れるように
なりました。
今日は、より良いコミュニケーションにするための方法を
学んでいきましょう。
今回のタイトルは、「文章だけでは伝えられないことがある」
メールでの講座でこんなことを言ってしまったら、
自分で自分の首を絞めているようですね。
でも、思い出してください。
第1回目にコミュニケーションの構造を図解したものを見ていただきました。
どうしても文章だけではお伝えしにくいものは、
図解をお見せする工夫をしてみました。
(あの図解はあなたの理解を深めるお役に立てたのではないでしょうか)
と、自己弁護をしつつ、本題へ進んでいきたいと思います。
今日は図解ではなく、また新たな工夫が登場しますので、お楽しみに。
あなたのフィルタと相手のフィルタが開いて、コミュニケーションが
成立する最低限の条件は揃いました。
次に、どのように表現をしたら、どのように相手に伝わるかを
考えていきたいと思います。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアン博士の
「メラビアンの法則」によると、
話し手が聞き手に与える影響の大きさは
・表情や身振り手振りなどのボディランゲージ(視覚的な情報)
55%
・声のトーンや質、抑揚、リズム(聴覚的な情報)
38%
・話す言葉の内容(言語的な情報)
7%
なんだそうです。
言語的な情報は、たったの7%なんです。
文章だけでは伝えられないことがあるというのはこういうことなんです。
実体験として、
メールでのコミュニケーション(言葉・文字だけ)より、
電話でのコミュニケーション(言葉と声)、
電話でのコミュニケーションより、
面と向かってのコミュニケーション(言葉と声と見た目)
の方が伝わって来るものが多い、伝えるのも伝えやすい
というのは納得していただけるのではないでしょうか。
具体的な例を出してみましょう。
例1:
お友達が何だか冴えない顔をして現れました。
あなた:「どうしたの?」
お友達:「何だかひざ(膝)が痛くて」
と、腕の真ん中の折れ曲がる関節の辺り(つまりは、ひじ(肘))
をさすりながら言いました。
このときあなたは、お友達が痛がっているのは
ひざ(膝)だと思いますか? ひじ(肘)だと思いますか?
おそらく、膝とは言っているけれど、
実際には肘をさすっているから、痛いのは肘だと思いますよね。
そして、膝と言ってるのは言い間違いだと思いますよね。
当のお友達も、言い間違いに氣付かず、肘が痛いと思っているはずです。
ほとんどの場合、言葉での表現は間違えていても、
ボディランゲージは間違えていないのです。
そして、そのボディランゲージの方が正しいと受け取るものなのですね。
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=3413" 例2:
あなたがお友達に何か頼みごとをしたときのことです。
あなたが、お友達にやっておいて欲しいことを話して、
最後に確認しました。
あなた:「何をしたら良いか分かった?」
お友達の返事は次のようでした。
こちらへアクセスしてください。
→ http://www.umakase.com/mail_seminar/voice_tone.html
1番と2番とをお聞きになって、その違いは分かりますよね。
1番の返事があったときに、あなたは安心してお友達に任せられますか?
以上の例のように、あなたが伝えたいことを相手にうまく伝えるには、
何を話すかももちろん大事ですが、どのように話すかの方が大事だ
ということが分かりますね。
第3回のうまくいくコミュニケーション講座は、
■ 文章だけでは伝えられないことがある
ということで、
あなたの伝えたいことをうまく相手に伝えるために知っておきたい、
伝える(伝わる)のに大きな影響を与える要素について考えてみました。
明日は、
■ 開かせたフィルタを閉じさせないために
です。
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