コミュニケーションをキャッチボールに喩えることがあります。
キャッチボールの肝は、相手に取りやすいボールを投げること。
コミュニケーションでも同じです。
相手が受け取りやすい表現をすること。
これが、コミュニケーションの肝になります。

このページでは、相手が受け取りやすい表現とは、どんなものかを解説します。すなわち、
- 相手の「心理的フィルタ」の状態に合わせた表現
- フレーミング
- 原因分析型/問題解決型コミュニケーション
について、解説します。
コミュニケーションの目的に合わせた表現
コミュニケーションの目的を達成する、すなわち、
自分が伝えたいことを伝え、
「自分が望む、相手の反応」を得ること
のために、
- 自分の伝えたいことを、相手が受け取りやすいように、表現すること
- 自分が望む、相手の反応を引き出しやすいように、表現すること
が大事になってきます。以下に、その方法、注意点を解説します。
相手の「心理的フィルタ」の状態に合わせた表現
自分が伝えたいことを、相手が受け取りやすいように、表現する1つの方法は、相手の「心理的フィルタ」の状態に合わせた表現をしたり、情報提供したりすることです。下図にコミュニケーションの構造を示します。

自分や相手が「思考」するために、必要な情報は必ず「心理的フィルタ」を通して、取り入れます。
「心理的フィルタ」については、
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"https://articles-prepare.5631.blog/?p=3402"
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=3407"
で、詳しく解説しています。
「心理的フィルタ」の主要なものには、
- 「経験」によるフィルタ
- 「五感の情報処理の優位順」によるフィルタ
- 「確定タイプ/柔軟タイプ」によるフィルタ
- 「心配タイプ/期待タイプ」によるフィルタ
などがあります。
「経験」によるフィルタ
相手が、
- 野球をしてきた経験があるならば、野球に喩えた話をする。
- 釣りが趣味ならば、釣りの喩え話をする。
- 将棋が得意ならば、将棋の喩えをする。
など、相手がよく馴染んでいる事柄になぞらえて話をすれば、相手に理解されやすくなります。
関連記事
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=3667"「五感の情報処理の優位順」によるフィルタ
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=3459"相手の優位な感覚に合わせて、
- 視覚優位なら、視覚情報(写真や映像)を多めにする。
- 聴覚優位なら、聴覚情報(音や声など)を多めにする。
- 体感覚優位なら、体感覚情報(温度や手触りなど)を多めにする。
といった工夫ができます。
優位な感覚によって、話すペースが変わるので、相手のペースに合わせて話をすると、相手は理解しやすいです。
「確定タイプ/柔軟タイプ」によるフィルタ
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=390"確定タイプか柔軟タイプかによっても、表現を変えた方が良いでしょう。
相手がどちらのタイプか分からない場合は、確定タイプに合わせた情報提供の仕方が良いでしょう。
確定タイプの方が、必要な情報が多くなりがちだからです。
その分、情報不足にならないよう注意が必要です。
柔軟タイプの人は、自分が必要なだけ、本人の都合の良いように取捨選択するので、情報過多になっても、あまり問題になることはあまりありません。
「心配タイプ/期待タイプ」によるフィルタ
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=2656"心配タイプか期待タイプかによっても、表現を変えることが大事です。
心配タイプの人に、期待タイプの情報提供ばかりすると、
「良いことばかり言って、信用できない。」
という反応になってしまいがちです。
期待タイプの人に、心配タイプの情報提供ばかりすると、行動を起こすテンションを削いでしまいがちです。
フレーミング
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=387"プレフレーミング
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=385"リフレーミング
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=3164"ここでもやはり、「観察力」と「柔軟性」が大事でのです。
「観察力」と「柔軟性」については、
関連記事
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=235"
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=1337"
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=1341"
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=381"
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=1349"
で、詳しく解説しています。
リフレーミングを相手や自分の行動を促したり、抑制することに利用することもできます。
- 目先の「不快」を「快」に
- 結果の「不快」を「快」に
リフレーミングすることで、行動を促すことができます。
- 目先の「快」を「不快」に
- 結果の「快」を「不快」に
リフレーミングすることで、行動を抑制することができます。
目先の「快」「不快」、結果の「快」「不快」については、
関連記事
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=1357"で、詳しく解説しています。
原因分析型/問題解決型コミュニケーション
"https://articles-prepare.5631.blog/?p=233"まとめ
コミュニケーションの目的に合わせた表現をすることが大事ということで、
- 相手の「心理的フィルタ」の状態に合わせた表現
- フレーミング
- 原因分析型/問題解決型コミュニケーション
について、解説しました。
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- コミュニケーションの目的に合わせた情報提供法(本記事)
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