- 2021年3月22日
- 2022年5月12日
問題解決のスタート地点
コーチがアプローチをするのは、直接話をしているクライアントです。Aさんにアプローチすることはありません。直接話をするわけではないので、アプローチすることもできません。 たとえ、クライアントが、 「Aさんと直接話して、問題を解決してください」 と言われても、基本的にその対応はいたしません。 ただし、Aさんご本人も、○○であることに困っていて、それを解決するためにサポートを希望されている場合であれば、 […]
コーチがアプローチをするのは、直接話をしているクライアントです。Aさんにアプローチすることはありません。直接話をするわけではないので、アプローチすることもできません。 たとえ、クライアントが、 「Aさんと直接話して、問題を解決してください」 と言われても、基本的にその対応はいたしません。 ただし、Aさんご本人も、○○であることに困っていて、それを解決するためにサポートを希望されている場合であれば、 […]
Aさんが○○で、クライアントが困っています。 でも、同じ状況に置かれても困らない人はいます。 要するに、Aさんが◯◯で困ってしまうのは、クライアントの中に、そのことを問題だと受け取ってしまうタネがあるということなのです。 ここ、大事なので、繰り返しますね。 「Aさんが○○であることが問題」なのではなく、「Aさんが○○であることを問題だと受け取っている=問題視している」クライアントがいるだけというこ […]
逆に、クライアントの中にあるタネをそのままにして、Aさんの言動を変えさせたり、Aさんを辞めさせたりすれば、そのときは問題が解決したかのように思えるかもしれません。 しかし後に、登場人物や状況が入れ替わるだけで、同じような問題が繰り返し起きてしまいます。 それは、上司との人間関係がうまくいかなかったからと言って転職した人が、転職した先でも、上司や同僚と人間関係の問題を起こしてしまいがちなのと同じです […]
問題のタネはクライアントの中にあって、そのタネを解消すれば問題は問題でなくなるというお話をすると、 「では木村さん、それは私が悪いということですか?Aさんが正しくて、私が間違っているというのですか?私が折れて、変わらないといけないということですか?何だか、私が負けたみたいで、そんなの納得できません。」 という反応をされることがあります。 ひどいときには、 「木村さんは、私の応援団長じゃなかったんで […]
クライアントの中のタネが解消されると、Aさんが、そして周囲が変わり始めます。これは、超常現象でも、スピリチュアル的な話をしているのでもありません。 クライアントの中のタネが解消されると、つまり、クライアントの考え方のクセが調整できると、自ずとクライアントの言動が変わります。 」「 今まで問題だと思っていたこと・注目していことが問題ではなくなったということなので、クライアントの視点・フォーカスするこ […]
1.問題、お悩みは何ですか? 問題、お悩みについて、クライアントに話してもらい、状況を共有します。 クライアントはコーチに説明するために、客観的に状況を観察することになります。コーチングに慣れてくると、この段階で問題の半分以上が解決してしまうこともあります。 一人でやる場合は、誰かに説明するつもりで文章として書いてみると良いと思います。「客観視するために文章にする」ことが有効だから書くだけで、誰か […]
2.問題が解決したら、どんな良いことがありますか? その問題が解決したら、お悩みが解消したら、どんな良いことがあるかを思い描いてもらいます。 問題解決後の状況を想像することは、問題解決に取り組むモチベーションになります。 この段階では、 どうやって問題解決をするのか いつ問題が解決するのか 本当に問題解決できるのか を考える必要はありません。 それを考えるのは、もっと後ろのステップです。 このとき […]
3.その状況は本当に問題ですか? ここで改めて、共有した状況が本当に問題なのか? を確認します。 これは、その問題を解決することが、 「今、本当に最優先事項なのか」 を確認することでもあります。 本当は、今、取り組むべき、もっと重要なテーマがあるのではないか? 本当は、そのことを後回しにしてでも、達成したい目標があるのではないか?目標達成したら、自ずとその問題は解決するのではないか? そもそも、そ […]
4.その状況が問題である理由は何ですか? 前ステップで、その状況を改善することが第一優先であることを確認できました。そこで改めて、その状況がなぜ問題なのかを話してもらいます。 このとき、 「○○だから、問題なのです。」 「○○だから、△△なのです。」 という言葉が出てきたら、要チェックです。 ○○が原因であるかのような表現ですが、その因果関係は本当なのかをチェックする必要があります。単なる思い込み […]
5.その状況に、むしろ良い面はありますか? 一見、問題であるような状況でも、その中にむしろ良い面が隠れている場合があります。 その良い面を得るために、その状況を作り出しているかもしれないのです。その良い面を得たいがために、問題である状況を作り出しているということがあるのです。にわかには、信じられないかもしれませんが、人はそういうことをするのです。 ここで、良い面と問題とを比較して、問題に目をつむる […]
6.理想の状態はどんなですか? 前ステップで、その状況が本当に問題だということをハッキリさせました。 このステップでは、理想の状況を思い描いてもらい、それを共有します。 Xは嫌だ。といって、Xを消しただけでは理想の状態にはなりません。Yが良い。と明確にできれば、理想のYを手に入れるのは時間の問題です。 これは、喩えるならば、「野菜は嫌いだ。」と言うのと「肉が好きだ。」と言うのとは違うということです […]
7.理想の状態になるのを阻むモノは何ですか? 前ステップで思い描いた理想の状態になるのを阻むモノがあるか、ないかを確認します。 阻むモノがあるならば、まずはそれを取り除くことをします。阻むモノを取り除くために出来ることは何かを考えて、それを実行してもらいます。 この「阻むモノ」には、心理的に抵抗のあることも含みます。 例えば、理想の状態になるためには、誰かに何かをお願いしなければならないかもしれま […]
8.理想の状態になるためにできることは何ですか? 前ステップで、阻んでいるモノがないと分かったり、阻んでいるものを取り除いたりできたら、次は理想の状態になるためにできることを考えます。 ここでは、 できる/できない やりたい/やりたくない 効果がありそう/なさそう ということは考えずに、選択肢(アイデア)をたくさん洗い出してもらいます。 選択肢がたくさんあると、後々の心の余裕につながるからです。 […]
9.次の面談までに選んだ行動をしてください。 前ステップで、行動に移す選択肢を選び出しました。 次の面談までに、現場でその行動をしていただきます。ここは、クライアントご本人にしかできないことです。 ↑こちらの記事で、「問題解決の主役はクライントです」と言ったのはこのためです。 そして、現場で行動をすれば、多かれ少なかれ状況が変わります。次回の面談以降で、新たな状況を起点にして、1から9を繰り返しま […]
あるとき用事があって、とある雑居ビルに入ろうとしました。 ビルの入口付近には自転車が何台か置いてありました。 その中の1台が、入口を少し塞いでいました。 私は、心の中で、こんな悪態をつきました。 「こんな置き方したら、人が通るのに邪魔になることくらい、普通に考えたら分かるだろう!」 と。 次の瞬間、心の中で自分にツッコミを入れました。 「あ、分からないから、こんな置き方をしているのか。」 と。 そ […]
私は、電車の中や飲食店など、周りに知らない人がいる場所で、大きな声で話をすることができません。 なぜかと言うと、自分が話している内容が周りの人に聞こえていて、もし間違ったこと(自分では正しいと思っていることでも)を喋ってしまったら、 「あいつ、大きな声で堂々としゃべってるけど、言ってること間違ってるぜ!」 と、冷ややかな目で見られるのではないか? それは恥ずかしい、と思っているからです。 なぜ、そ […]
今でもやっているのでしょうか? 最近、テレビで同じような光景を目にしたので、今でもやっていることだと思います。 小学校のころ、先生に指名されて、答を発表して、正解のときは、周りの人たちが、 「い~いで~す(良いです)。」 不正解のときには、 「ちが~いま~す(違います)。」 なんてことをやっていませんでしたか(やっていませんか)? とんでもない不正解をしたときには、みんなから笑われちゃったり、バカ […]
何かにチャレンジしてみようと思いながら、なかなか着手できないことってありますよね。 チャレンジするためには、2つの条件が満たされる必要があります。 その2つの条件について解説します。 まずは具体例 ここで、私がセミナーのときに、実験することの一つをご紹介しましょう。 私が受講生に向けて、こう言います。 私:「手を挙げてください。」 すると、受講生の全員、もしくは何人かが手を挙げてくれます。 そのと […]
解説記事に コミュニケーションの目的が達成されていないと分かったときに、同じ伝え方を繰り返しても、同じ結果しか得られません。 同じことを繰り返して、違う結果を求めるのは、時間と労力の無駄です。 「何度言ったら、分かるんだ!」 と怒っている人が、ときどきいます。 しかし、それは 「何度言っても伝わらない言い方を、ただ繰り返しているアホです。」 と自己紹介しているようなものです。 コミュニケーションの […]
とあるクライアントのC先生をサポートしていたときのことです。 「スタッフチームの中で、Dさんが浮いているんです。」 「他の何人かのスタッフから、 Dさんに関する不平・不満を聞きました。」 「しばらく様子を見ていると、 たしかにDさんは他のスタッフと違っているように 思えるんです。」 という話がありました。 私は、C先生に違う視点を持っていただこうと思い、 「Dさんが浮いているのではなくて、 他の人 […]
問題を解決するには、まず、その存在を発見し、正しく把握することが必要かつ重要です。問題を正しく把握することができてしまえば、解決は80%完了したも同然です。逆に言えば、正しく把握することができなければ、解決はできません。 寝ぐせがあっても、そのことに気付かなければ直すことはできません。しかし、鏡を見て、気付くことができれば、直すことができます。それと同じことです。 関連記事
もともと朝食を食べる習慣がなかった私は、ある時期からホットサンドを焼いて食べることにしました。 そのために、ホットサンドメーカーを買いました。 ホットサンドメーカーで目玉焼きを焼いて、ハムとパンを乗せてひっくり返します。 目玉焼きの上にスライスチーズを乗せて、もう一枚のパンを乗せてホットサンドメーカーではさみます。 そして、両面を良い感じに焼きます。 数ヶ月経った頃、朝からパン2枚は食べすぎかなと […]
解説 人は、自分の意見をあたかも事実であるかのように表現することがあります。 例えば、 あの人に頼んでもムダですよ。 それをやるのは難しいです。 新しいITツールの導入費用の見積と取ったのですが、とても高かったです。 といった具合です。 どれも、言っている人の意見でしかありません。事実とは限りません。 1.に対して、 頼んでみたことがあるのですか? 頼んでみたらどうなりますか? OKをもらえるとし […]
何か問題や不手際が発生したとき、失敗を犯してしまったときに、原因究明や再発防止をしなければならないことがあります。 そんなときに知っておくと便利な2つのコミュニケーションスタイルを紹介します。 原因分析型コミュニケーション 問題解決型コミュニケーション の2つです。 2つのコミュニケーションスタイルは、目的によって使い分けることができます。 原因究明や再発防止をするのに必要な情報を、効率的に集める […]
内容 ワーク例 で、内容は、最初は、過去の楽しかった思い出や、嬉しかったことなどから一つ選んでいただいて、それを思い出してもらい、サブモダリティを取って、その後に変化させるというワークをしました。 サブモダリティとは:サブ(副)のモダリティ(五感)。 例えば、視覚のサブは、色、明るさ、動画/静止画 他聴覚のサブは、音色、音量、リズム 他感覚のサブは、温度、重さ、肌触り 他になります。 過去の良かっ […]
脳は主語を理解できません。 主語を聞いていない。 脳は、言葉の主語を聞いていません。 なので、 「あなたに、それはできない。」と「私に、それはできない。」は同じ意味として受け取ります。 また、「あなたには、それができる。」と「私には、それができる。」は同じ意味として受け取ります。 なので、・・・ 関連記事
脳は否定形を理解できません。 否定形を扱えない 脳は、否定形の文章を扱えません。 まず、肯定形を理解してから、それを打ち消します。 ・・・ 関連記事
やらなければいけないことがあるのに、やりたくないなと感じるときってありますよね。 そんなときに、その嫌な気持ちを低減させて、やってみようかなと思えるようになるワークを紹介します。 1.今のやりたくない度を感じる やる気の目盛りが、0〜 10 まであるとします。 今のやる気度合いをその目盛りで表すと、いくつになりますか? 1.イメージする やらなければいけないことをやっているところをイメージします。 […]
大きな割合を占めている部分を改善するほうが、全体に対するインパクトがある。 まずは大きな部分を改善してから細かい部分に取り組む。 優先順位 大きな石を入れてから、砂を入れて、水を入れる。 水から入れると、水しか入らない。 」「 器の中に、大きな石、砂を入れることを考える。 最初に砂で、器を満たすとそれ以上、大きな石は入らなくなってしまう。 最初に大きな石を入れて、器を満たす。大きな石の間には、隙間 […]
自分が何にフォーカスを当てているのか、注意(意識)を向けているのか。 フォーカスを当てたいところ、注意(意識)を向けたいところに変えるには。 相手が何にフォーカスを当てているのか、注意(意識)を向けているのか。 フォーカスを当てて欲しいところ、注意(意識)を向けて欲しいところに変えさせるには。 質問をすれば良いのです。 脳は質問をされると自動的にその答えを探し始めます。 なので、フォーカスの対象、 […]
自分がしたこと、自分がしていることは、「自分は正しい。」前提で見る。 間違いに気づきにくい。 作文など、自分が執筆したものの校正。自分で書いた文章の校正は難しい。誤字脱字を見つけにくい。他者が書いた文章の誤字脱字は比較的見つけやすい。 システムやプログラミングのデバッグ設計者・製造者の思った(狙った)通りに動かない。デバッグが必要。↓作った本人は気付きにくい。 」「 自分が書いたもの、作ったものに […]
思考は現実化する→思考は現実化している引き寄せの法則→今の現実は、今まで引き寄せてきたこと 今から、思考を現実化させよう、引き寄せようと考えるのなら、まず理解しないといけないのは、今の現実が、今までの思考が現実化したもの、今まで引き寄せてきたこと、であるということを受け入れること。 「こんな現実を思考して(=望んで)なんかいない」「こんな現実を引き寄せてなんかいない」 という拒否反応を示すとしたら […]
本気になればスゴイ。 でも、本気を出してチャレンジして、失敗するのは怖い。 本当にやりたいことにチャレンジして、うまくいかなかったら、自分のダメさ加減を突きつけられてしまうので。 もしくは、本当はやりたくない・できると思っていないだけってことも。 関連記事